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22話 終わらない夜と、迎える朝の気まずさ

Auteur: みみっく
last update Date de publication: 2025-10-08 06:00:55

♢昂ぶる熱、絶頂の果てに

 煌が、ゆっくりとひよりの股の間へと身体を滑らせる。ベッドが大きく軋み、シーツが擦れる音が、妙に生々しく耳に響いた。

「んんぅ……っ、あ……ぁあ……っ」

 ひよりの喉から、今までで一番甘く、長い喘ぎ声が漏れ出た。それは、痛みに似た快感に打ち震えているかのような、純粋な叫びだった。声の奥に、ごくわずかに「助けてほしい」と懇願するような、あるいは「後悔」に似た悲鳴が混じっているようにも聞こえたが、それはすぐに快楽の波にかき消された。

 「んっ……ふっ……ひぁあっ……!」

 身体が大きく震え、指先までピンと伸びた。

「ひよりちゃんの中、気持ちいい!最高だな!」

 煌はひよりの耳元に顔を寄せ、その鼓膜を直接揺らすように囁いた。

「こんなに気持ちいいなら、もっと早く誘えばよかったな。お前って最高だよ、本当に。誰も知らない、俺だけのひよりだ」

 煌の言葉が、悠真の耳に突き刺さる。ひよりの「初めて」を、煌が奪い、そしてその喜びを隠そうともしない。その事実に、悠真の精神がギシリと音を立て、内側から砕け散っていくようだった。

 煌の表情には、ひよりの快感すらも支配しているかのような傲慢な余裕が浮かんでいた。悠真とは対照的に、煌の息遣いは余裕すら感じさせる。

「ひよりちゃんの胸、大きくてエロいな」

 煌の手が、ひよりの柔らかい胸を揉みしだく。吸い付くような肌の感触と、指の間で弾む肉の弾力が、悠真の目に焼き付く。ひよりの白い肌が赤く染まり、汗で輝いている。煌はひよりの肌に舌を這わせるようにキスを落とし、全身で彼女を貪っていた。

「ん、んんっ……や、やだ……っ」

 ひよりの抵抗の声は、もはや蚊の鳴くような甘い響きしか持たない。それはむしろ、更なる快感を求めているように聞こえた。悠真は、その声に隠されたひよりの葛藤を感じ取った。彼女は今、理性と本能の狭間で、本能に抗いきれずに引きずり込まれようとしている。

「ひよりちゃんの乳首、ピンク色できれいで美味しい」

 煌が、その愛らしい蕾を吸い上げると、ひよりの腰が大きく跳ねた。

「ひぁっ……んんぅ……っ、そこ……やっ……ああっ、いやぁ、だめ……っ」

 ひよりの身体は、快感によって弧を描き、煌にしがみつくように指を絡ませる。絶頂が近づくにつれ、彼女の口から無意識に「や……やめて」と、途切れ途切れの声が漏れるが、その抵抗は煌の激しい動きにかき消されていく。彼女の嬌声は、もはや理性など存在しないかのように、部屋中に響き渡っていた。

 悔しさと、そしてひよりの甘い声と、煌の言葉に煽られるかのような興奮が、悠真の思考を鈍らせていく。心臓の音が、耳鳴りのように響いた。

 再び、ひよりが快感に喘ぐ途中で、悠真の方をちらりと見た。その瞳は、涙で潤み、羞恥と快楽が入り混じった複雑な色をしていた。悠真もまた、逸らせない視線でひよりを見つめ返す。その刹那の視線は、二人の間に電流のような緊張と、抗いがたい背徳的な興奮を生み出した。悠真の息が、喉の奥で詰まる。

「んっ……ああぁ……っ!」

 ひよりの身体が大きく震え、腰が激しく跳ね上がった。全身の筋肉が硬直し、呼吸が止まる。煌の名を無意識に呼びながら、彼女はぐったりと煌に凭れかかり、彼の身体にしがみつくように指を絡ませた。それは単なる脱力だけでなく、抗えない快楽への無意識の依存であり、彼なしではいられないかのような身振りだった。

 その瞬間、悠真の耳に、煌が深く息を吸い込み、そして、押し殺すような低い呻き声が聞こえた。

「はぁ……っ、ひより……っ」

 煌の身体が激しく痙攣し、ひよりの身体の奥深くへと、熱いものが注ぎ込まれる。

 ねっとりとした、生命の音が、悠真の耳にまで届いた。甘く、生々しい二人の匂いが部屋に充満し、悠真の呼吸と共に肺の奥まで侵入し、彼の身体を内部から汚染していくかのような感覚に襲われる。

 絶望と、そして抗えない興奮が、彼の全身を支配する。「自分はもう、ひよりを愛する資格がない。この汚れた感情に支配されている自分が、ひよりに触れることなど許されない」そう、悠真は感じていた。

 そして、その行為の後、ひよりの瞳に、ほんの一瞬、何が起こったのかを理解し、深い後悔と空虚感が混じり合ったような、微かな意識の萌芽が宿った。

♢翌朝の気まずさと、壊れた均衡

 どれくらい時間が経っただろうか。悠真が次に目を覚ましたのは、朝日が窓から差し込む、もうすっかり明るくなった朝だった。身体は鉛のように重く、頭の芯がずきずきと痛む。昨夜の悪夢のような光景が、瞼の裏に焼き付いて離れない。煌とひよりが密着し、絡み合う姿。ひよりから漏れた、甘く、淫らな喘ぎ声。その全てが、悠真の心を深く抉り続けた。

 リビングから聞こえる物音に、悠真は重い身体を引きずるようにして部屋を出た。皆が朝食を準備しているらしかった。気まずさに胸が締め付けられる。悠真がキッチンで水を飲んでいると、背後からスリッパの足音が近づいてきた。ふわりと、ひよりが普段使っているシャンプーの香りが鼻腔をくすぐる。心臓が跳ね上がった。

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